Jリーグ開幕戦で札幌のサポーターが、5年前に降格が決まったカシマの地で再びJ1への挑戦が始められることへの意気込みを横断幕にして掲げていたけど、それはオレも同じだ。今だから言うけど、この5年間、もう一度アントラーズがチャンピオンズリーグで戦う日が来ることを、何よりもいちばんの心の支えにして応援してきた。それがついに叶った。それも、旅の再開は、因縁のバンコクの地から。
チュラスタジアムでの試合は、とにかく暑かった。
後半、いくらか涼しくなって、得点的にもほとんど勝負が決まったあたりで、応援している自分も体力的に厳しくなってきて、もう体力を使わないスローペースな応援で、だらだら試合を終わらせてくれればなー、って考えが一瞬頭をよぎったけど、コールリーダーはあくまで「ゴールカシマ!」で試合終了まで攻めの応援を貫いた。選手もそれに応えて、主導権を譲らず、次々と得点を重ねてくれた。
過去、後半に運動量がガクッと落ちて終了間際に追いつかれたことがある。弱小チームから大量得点を奪えずグループリーグを得失点差で突破できなかったことがある。あのときから、選手もスタッフもサポーターも、たくさん入れ替わった。しかし、残っている者が、その悔しさと経験を次の世代に伝え、現在のチーム全体の経験として活かすことに成功した結果が、今回の9-1というスコアに繋がったのだ。試合終了後、5年前にバンコクで戦ったエウレル、高嵜、深井、池内、秋田、相馬・・・、今はもういない選手たちや、いっしょに遠征に行った仲間たちのことを思い出した。みんなに「あの日からまだアントラーズは止まることなく走り続けていて、今日ようやくチャンピオンズリーグの舞台に帰ってきたぞ」と報告したい。
そんなこんなでチャンピオンズリーグが開幕したんだけど、第1戦を終えた感想は「本当の戦いはこれからだ!」って感じです。
すぐ隣に国際Aマッチを開催できる国立競技場(スパチャラサイ)があるのに、わざわざ現地の人も誰も知らない大学構内の人工芝スタジアムで開催させ、現地の暑さを最大限に有利に使うために、現地人も観戦にこれないような時間帯にキックオフ時間が設定されるなど、多少の「アウェイ感」はあったけど、チャンピオンズリーグの本当のアウェイは、こういうモノじゃないはずだ。さらに、ハメ技のように何度も何度も簡単に同じ形でディフェンスラインの裏を狙われて同じ様な失点を重ねる学習能力の無いチームは、さすがに他にはないだろう。やはり中国の北京国安、それと東南アジアでのトップリーグと聞くヴェトナム代表のナムディン、こことの対戦まで、国内リーグもチャンピオンズリーグも、1試合1試合、全力で戦っていくしかない。
試合後にJunくんとパッポンを歩いていると、オレらが鹿島サポーターだと気がついた現地人が話しかけて、今日のスコアを聞いてきた。バンコクでたくさんのタイ人と話をしたけど、チャンピオンズリーグの試合が開催されることを知っていたのは、唯一彼だけ。9-1で我らが勝った事を告げると「そりゃあ当然だ、クルンタイバンクはタイ国内でも弱いから」と笑った。「BECテロサーサナも今は弱いよ。強いのはチョンブリだ。ところでこの後どこいくの?マッサージ?ソープ?どこでも連れて行くヨ」
夜のカミソリシュートを決めに行ったのかもお聞きしたいw
行けなかった自分には、羨ましくて読むのが辛いっす。
http://www.jsgoal.jp/photo/_prog/detail.php?c=00031488&search[league]=006
http://www.jsgoal.jp/news/00061000/00061954.html
やっぱり鹿島サポーターなら「意味も無く前泊」で「シート貼り」だよな 笑
J's GOALからの派遣スタッフはサポーターの心情を汲んでくれる非常に熱い男でした。試合後にも「今から選手と監督の会見があるから、サポーターに向けたメッセージを聞き出してくる」って約束してくれて、それをしっかり果たしてくれました。
http://www.jsgoal.jp/news/00061000/00061944.html
ありがとう。
>B.Bさん
よくある決まり文句や、慰めの言葉ではなく、本当の意味で、クラブに関わる全ての人間の気持ちや経験がチームの力に成っていたと思います。そう思えるチームに成ったことが嬉しいです。
夜はオレの反動蹴速迅砲でハットトリックかと思ったんですが、お金が足りず、代わりに、通り沿いにある屋台で現地の人と朝まで飲みながらサッカーの話(ていうか一方的なオラが街のクラブ自慢)をしてました。ケータイのメモリに残ってたZICOスタジアムの画像を見せて、ここでZICOやジョルジーニョやレオナルドがプレーしたたんぜーって自慢話は、どこの国の人間にも通じるのが嬉しいね。