前の国内戦が雨で、濡れた横断幕を万里の長城で干して乾かそうとしたら止められて諦めて、得点力不足で苦しんでるチーム状態を何とかしてくれるのはやっぱり修羅場をくぐったベテランの力じゃないか?ベテランといえばベベットは今何やってるんだろう?もしかして契約フリーなんじゃないのか?「FREE BEBETO」って横断幕を即席で作ってスタジアムで掲げる計画も失敗。「”SPIRIT OF ZICO”の横断幕は、アジアアップでZICOジャパンが中国に勝ったから中国人は挑発と受け止める可能性があるからダメ」とか言ってた日本大使館の偉い人に、あとでこっそり「ここだけの話だけど今日はやつらをギッタンギッタンにやっつけてやってください。そしてもう2度とこんな最悪な北京の地なんかで試合やらないでくださ い」とお願いされたのもかかわらず、敗戦。このままじゃ終われないと気合入れなおした矢先に・・・
北京から帰ってきて、仕事でトラブルが起きて、お金貸してもらってまで準備したハノイのツアーを当日になってキャンセルする羽目になりました。
その後、過労でマジで体を壊しましちゃいましたよ。
「連戦連勝!」とか「ゴール裏も調子いいよ!」とか「今日もマルキーニョスとLIKE・・・LOVEに限りなく近い...」とかいう、きまぐれでオレンジな話を聞いても、ちっとも羨ましくも何とも思わないけど、「チームがたいへんだ」とか「ゴール裏がえらいこっちゃ」とか言う話を聞かされたら、自分はいったい何をやっ てるんだと、悔しくて、情けなくて、じっとしてられなくなります。
友人からメールでもらった「アントラーズは君から逃げないから」という言葉を支えにして、今は1日でも早く復帰できるように静養しています。
まさか、自分がリアルで体を壊す日が来るなんて、考えたもことかった。そして、どんな理由があろうと、このWEBで、自分がスタジアムに行かない言い訳を説明するような女々しいとこは絶対しないと決めていた。
自分は、ZICOスタジアムにも国立霞ヶ丘競技場にもチャリンコで行けて、仕事も時間も自由が利いて、たぶん世界で何万人いるであろうアントラーズサポーターで、もっとも恵まれた人間だという自覚があった。
だから、何万人ものアントラーズサポーターが毎週毎試合味わっている「試合に行けない苦しみ」は、ぜんぜん理解できていなかったんだと痛感したよ。
現場に行かないサポートの痛さ、苦しさ、悔しさ、そんなこんなを初めて知ることができたよ。女々しくなんかない。スタジアムに行くよりも何倍も、勇気と忍耐が必要なことだ。いままでごめんなさい。サポーターって奥深い。いろんなスタイル、いろんな方法・・・、ゴール裏でのサポートなんて、アントラーズサポータ ー全体からすればホントにちっぽけなものだよな。オレは必死で体を治して、早くゴール裏に戻るよ。それがいちばん楽なサポートだからな、マジでさー。
今を現場で生きてるサポーターのみんなには、こんなくだらないテキスト読み飛ばして、とっとと忘れちゃって、現場でできることを頑張って。つうか読まないで恥ずかしいから。
去年リーグ優勝して、何がいちばん思い出に残ってるかと言えば、優勝の瞬間でも、浦和戦でも、優勝セレモニーでもなく、金沢と瑞穂で大敗した後、それでもチームに最後まで優勝を諦めさせないために、みんなで必死こいて、試合後あれこれいろいろやったこと。
ああ、みんな今年もいろいろやってんだろうなコンチクショウ!
アントラーズ大好きだ!